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オンラインカウンセリング「勇者の部屋」の産業カウンセラー勝水のブログです。セクシャルマイノリティ(ゲイ)・身体障害者(HIV陽性者)・精神障害者(双極性障害)の当事者としての目線と、理学療法士・社会福祉士・産業カウンセラーとしての目線で、今まで経験したことや普段考えていることなど、様々な情報発信をしております。

2024年4月18日木曜日

Game Over!?人間リセット症候群

 ボクは、リアルタイムで初代ファミコン世代なのですが、今の方には信じられないと思うけど、昔のファミコンカセットには『セーブ機能』はなかったんですよ!

だからね、『ドラゴンクエスト』で“復活の呪文”と言うセーブ機能が装備されたことは、とっても画期的だったのです(笑)


これが、何桁あったのか忘れましたが、一字でも間違えると復活できないという、恐ろしく残酷なシステムでした。そして僕らは「復活の呪文ノート」を持ち歩いていた記憶があります。

今回は、そんなRPGゲームにもありがちな行為の一つとして「上手くいかなかったらとりあえずリセットボタン押してやり直し」みたな、やや問題のある『人間リセット症候群』についてお伝えします。


リセット症候群とは…
「人間関係リセット症候群」とは、「現在の人間関係を衝動的に断ち切ってしまう傾向」のことを意味する言葉です。具体的には、「突然連絡先を削除したり変更したりして、音信不通になる」「突然仕事を辞める」といった行動が、人間関係リセット症候群の人にはみられます。なお、医学上の明確な定義がある言葉ではない点に留意しておきましょう。

リセット症候群の人が取りがちな行動・行為というものがあって、それには以下の事がある、とよく言われています。

①繰り返し転職する。
②SNSの投稿をすべて削除するだけでなく、時に急にアカウントを削除する。
③電話番号の着信拒否をしたりメールやLINEなどをブロックし連絡を断ち切る。時に、電話番号を急に変える。
④誰も知らない新天地へ、何度も急に引っ越しをする(時に①と同時に)。
⑤電話番号は生きているのに電話に出ない、コールバックしない、LINEも未読スルー・既読スルーしている。


突然、その様な行動をとるので、周囲の人は非常に驚きます。またとても心配します。まだ、SNSの投稿やアカウントを削除する程度であれば、まだ、周囲の人に与える影響は少ないかもしれませんが、電話やLINE、メールなど、一種のライフラインである方法を、一切断つと言うのは、あまり好ましい行動とは言えません。

では、どのどうな人が『人間リセット症候群』に陥りやすいのか、解説していきましょう。


①相談できる相手がいない
「人に相談するのが苦手」「相談できる相手がいない」といった人は、人間関係リセット症候群になりやすいでしょう。人に相談できない心理には、人に嫌われたくない、傷つきたくないといった心理があります。また、「以前親しい人に相談して裏切られた」など、何かしらのネガティブな経験から人間関係リセット症候群になってしまう人もいるでしょう。

②ひとり行動が好き
ひとり行動が好きな人も、人間関係リセット症候群になりやすいタイプです。単独行動を好む人の多くは、マイペースに行動することを好む傾向があります。そのため、他人と関わる時間が増えれば増えるほど、ひとりでいる時間を求めるようになってしまうのでしょう。このような人は人間関係を面倒に思いやすいことから、人間関係リセット症候群にありがちな行動を突然起こしてしまうのかもしれません。

③ネガティブ思考
常にネガティブ思考になりがちな人も、人間関係リセット症候群の症状が出やすいです。ネガティブ思考に陥ってしまうと、どうしても自分への自信がなくなってしまうもの。自分に自信がなくなることで、さまざまなことに対して不満をためやすくなってしまいます。不満に対してストレスを感じてしまい、自己防衛のために他人との連絡を断ち切ってしまう人もいるでしょう。

④ストレスを抱えやすい
ストレスを抱えやすい性格の人も、人間関係リセット症候群になりやすいです。「本当は行きたくないのに、誘いを断れない」といった、口下手な人も突然音信不通という極端な行動をとってしまう傾向があります。

⑤完璧主義
仕事やプライベートに完璧を求める人は、人間関係においても完璧を求めがちです。しかし人間関係は、自分ではコントロールが難しい「他人」という要素が絡むため、自分が理想とする人間関係を完璧に実現するのは難しいでしょう。そのため完璧主義は、常に現状の人間関係に満足できず、「いまの人間関係はもうダメだ」「イチから人間関係をやり直した方がいい」と考える傾向があります。

⑥乱れた生活習慣
生活習慣が乱れていると、心身の不調を感じやすくなります。心身に不調が生じると、日常的にストレスを感じやすくなり、考え方もネガティブになってしまいます。思考がネガティブになってしまうと、心身ともに疲れやすくなり、人間関係の問題を解決するモチベーションもわかないため、人間関係のリセットに走りやすくなります。

⑦人の目が気になりすぎる
人の目が気になってしまう人は、行動する際や発言する際に、自分の意思よりも、人からどう見られるかを気にしてしまいます。このような傾向にあると、人からよく見られようとして、我慢することも多く、人間関係そのものをわずらわしく感じてしまいやすいです。人目を気にすることに嫌気がさして、衝動的に人間関係をリセットしてしまうこともあるでしょう。


これはボクの感覚的なところもあるのですが、①④⑥に関係するところで、依存症の問題を抱えている人にも、『人間リセット症候群』であることが多いような気がします。


何の前触れもなく、音信不通になる、または行方がわからなくなると言うのは、本人が思っている以上に、周囲を振り回すことになります。しかし、『人間リセット症候群』の人は往々にして、その行動を繰り返すことが多いと言われていて、最終的には社会的な信頼を失っていくことになりかねません。

ネガティブ思考については「楽観的に生きるって?!防衛的悲観主義・戦略的(方略的)楽観主義」完璧主義については「万病の元!!その①「完璧主義」」人の目が気になりすぎるについては「万病の元!!その③「他人軸」」にて、それぞれ詳しく解説しているので、どうぞ、ご参考にして下さい。


では、この様な状態に陥らないようにするためにはどのようにすればよいのでしょう?

簡単に言ってしまえば、上記に書きました「『人間リセット症候群』になりやすい人の特徴」である①~⑦の事をやめればいいだけの話です(笑)

と言ってしまうと、元も子もないので…以下の6つのうち、まずは自分でできる範囲で実践を始めてみてはどうでしょうか?

①人に相談する
②悩みや不安を書き出す
③自分や人に期待しすぎない
④人とは適度な距離感をもつ
⑤生活習慣をかえる
⑥デジタルデトックスする


とはいえ(笑)なかなか実行することは難しいと思います。自分自身の行動を変える(行動変容)ことは、自分ひとりでは難しい、とボクも体感しています。

じゃあ、どうするか…

ぜひ、心理カウンセリングを利用して下さい。
心理カウンセラーは、あなたとは一切の利害関係がありません。あ、もちろん利用代金を支払っていただくと言うところでは利害関係がありますが(汗)しかし、日常生活において、あなたにとっては、完全なる第三者です。



ご自分を変えたい、と思っておられるのなら、ぜひ「勇者の部屋」の扉をノックしてみて下さい。


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