日本人には『謙虚』と言う美学がありますよね。奢り高ぶらず、自分の能力や権力をひけらかすことなく、自分以外の人と接する…そんな事を考えていたら、ボクはふと『妖怪人間ベム』と言うアニメを思い出しました(笑)。
このアニメを知っている人は、少なくとも40代ですね(笑)。そしてこの記事を執筆するため、色々と調べていくと、実はこのアニメ、日本産だったんです!ストーリーの中で出てくる人物や服装、建物などかなりヨーロピアンだったので「海外からの輸入物か?」と思ったのですが。
詳しいストーリーは割愛しますが、彼らは人間になるために、人知れず悪者を退治し善行を行う、と言うのが大まかなお話なのです。
彼らは究極の『謙虚さ』を持ってそれを生きる糧にしているようです。
さて、実際のボクたちの生活に目を向けてみましょう。
やはり日本人は、自分の能力や権力をあからさまに表現する人に対して一種の『嫌悪感』を抱く民族です。自分がどれだけの功績を残してきたか、どれだけ人のために役立っているかなど、自ら表現することに抵抗感を覚える人も多いのではないでしょうか?
しかしそれも行き過ぎてしまうと、メンタルヘルス上、あまり良くない影響を及ぼすこともあります。
ココでは【謙虚過ぎる≒自己否定思考】としてお話をさせていただきます。
自己否定思考をするクセをお持ちの方というのは、実際、どの様な考え方をしてしまうのか、いくつか具体例を挙げてみますね。
・自分の能力や価値を低く見積もる
・些細なミスや失敗で自分を責める
・他人と比べて落ち込む
・「私なんてダメだ」という考えが頻繁に頭に浮かぶ
・ポジティブな意見や褒め言葉を素直に受け取れない
以前、ボクのblog『自分で自分が信じられない…インポスター症候群!』でお伝えしたことがあるのですが、この『自己否定思考』が行き過ぎてしまうと、自分の周りの人の事を信じられなくなってしまい、疑心暗鬼になるという、一種の病的な状態「インポスター症候群」になってしまいます。
ここまでいかなくとも、ご自身の性格傾向として、上記に挙げたような自己否定的な思考をしてしまうクセをお持ちの方って、多くおられるのではないでしょうか?
自己否定思考を繰り返していたり、それが当たり前だと思っていると、実は以下のような弊害が生まれてしまうのも事実です。
・自己肯定感の低下
・モチベーションの低下
・うつ病などの精神疾患
・人間関係の悪化
・新しいことへ挑戦することへの躊躇
・レジリエンス※の低下
※レジリエンスとは…
レジリエンスとは、困難で脅威を与える状況にもかかわらず、うまく適応する過程や能力、および適応の結果のことで、精神的回復力とも訳されます。
では自己否定思考になりやすい人の性格傾向について、もう少し掘り下げてみましょう。以前、ボクのblogでも解説した部分もありますので、そちらはリンク先をご参照下さい。
①完璧主義
完璧主義者は、常に完璧な結果を求め、自分自身に対して非常に厳しい基準を設けています。そのため、少しでもミスや失敗をすると、自分を責めたり、否定したりしてしまう傾向があります。
②低い自己肯定感
自己肯定感の低い人は、自分自身を価値ある存在だと認識できていないため、自己否定的な思考に陥りやすいです。自分の能力や価値を低く見積もり、他人と比べて落ち込むことも多いです。
③ネガティブ思考
ネガティブ思考の人は、物事を悪い方へ考えてしまう傾向があります。些細な問題でも大げさに捉えたり、将来への不安を過度に心配したりするため、自己否定的な思考に陥りやすいです。
④自己批判
自己批判とは、自分自身の欠点や弱点を過度に批判することです。自己批判が強い人は、自分の良いところよりも悪いところに目が行きやすく、自己否定的な思考に陥りやすいです。
⑤悲観主義
悲観主義者は、物事を悲観的に捉える傾向があります。どんな状況でも、悪い結果しか想像できず、自己否定的な思考に陥りやすいです。
⑥人からの評価を気にしすぎる
人からの評価を気にしすぎる人は、常に他人からの目線で自分自身を評価しているため、他人からの批判や否定的な意見に大きく影響を受け、自己否定的な思考に陥りやすいです。
何度もお伝えしていまうが『思考』または『認知のクセ』というのは、アナタがコレまで生きてきて培ってきた性質・性格であり、アナタが良いと思って取捨選択してきた結果が、今のアナタの『思考』であり『認知のクセ』です。
そのため、この様な『自己否定思考』を改善するには以下の方法が良いとされています。
・自己肯定感を高める(自己否定思考の書き換え)
・認知行動療法
・マインドフルネス
そして、何度もいいますが、これらの方法というのは、一人で行うのは、本当に難しい!もし一人で行えてたとしたら、それはかなりの軽症か熟練しているか、その方法が間違っているかのいすれかだと思います(笑)。
認知行動療法はもとより、マインドフルネスにご興味がおありでしたら、一度ボクの心理カウンセリングを受けてみて下さい。
認知行動療法とマインドフルネスをセットで行うと、それぞれ単体で行うよりも相乗効果がえられると言われていますし、ボク自身、以前、お世話になっていたメンタルクリニックの臨床心理士さんの心理カウンセリングで、これらを体験し実感しております。
大切なのは、
【今、ココに生きる】
と言うことです。
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