私は常々、「人を支える仕事をされている人の支えになりたい」と思っている。「人を支える仕事」とは?と疑問に思われる方もいると思われるので、少し説明をしたい。
「人を支える仕事」の事を『対人援助職』と言う場合が多く、以下のような職種が挙げられる。
医療・保健分野
医師、歯科医師、看護師、助産師、保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、救急救命士、ソーシャルワーカー、心理士、歯科衛生士、視能訓練士、カイロプラクター、柔道整復師、はり師・きゅう師、あんまマッサージ指圧師など
教育分野
教員、学童保育指導員、カウンセラーなど
福祉分野
保育士、児童指導員、心理士、介護士、ホームヘルパー、手話通訳者、ソーシャルワーカー、相談員など
その他の分野
裁判官、弁護士、検察官、警察官、消防士など
その他にも…
薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師、歯科技工士、臨床工学技士、栄養士、調理師、義肢装具士、学校事務員など
その名の通り直接的・間接的に人を支援する仕事である。
一方で『感情労働職』とは何か。
感情労働とは、肉体労働、頭脳労働に並ぶ労働のカテゴリーの事である。以下にその例を示す。
ホテルのコンシェルジュ、鉄道駅員、客室乗務員、ファストフード店員、コールセンターのオペレーター、相談センターの相談員、教員、病院勤務の医師、看護師、営業業務従事者、介護施設職員、カウンセラーなど。
感情労働とは、業務上で感情のコントロールや表現が不可欠な職業のことである。
見て分かる通り、分類の仕方が違うだけで両者とも『人を相手にした職業』と言い換える事ができる。
私も長年、理学療法士(対人援助職であり感情労働者である)として働いてきて実感しているのは、「自分自身の健康状態(フィジカル、メンタル共に)が良くなければ、良いサービスは提供できない」と言う事である。至極、当たり前の事であるが、それは誰も教えてくれなかった事でもある。
経験を積むにつれ、年齢を重ねるにつれ「あゝ自分が健康でないと人には優しくなれない」と実感するようになり、やっと自分自身の健康に意識が向くようになったと思う。
しかしそれは、「フィジカルの面」だけで、メンタルケアの必要性を知ったのは、結局、自分自身がメンタルダウンしてからである。
対人援助職(以下、ここでは感情労働者も含む)では、自分自身の感情をそのままストレートに表現する事は、ほぼ出来ないと言ってもいい程、それを制限される場面が多々ある。自分自身の本当の感情を表現できない場合、表現できる感情との折り合いをつけなければならず、そこには大小のストレスが生じる。
この折り合いをうまくつけれる人は、さほどの苦労をせずとも「仕事」と割り切って日々の業務をこなすことができるが、これがこじれると非常に厄介である。下手をすると自分自身が本当はどのような感情を抱いているのか理解できない、自分の感情を表現することで自分が傷ついてしまうのではないかという恐れなど、『感情の不一致』が起こり、人間関係や仕事がうまくいかなくなる場合がある。
対人援助職では、自分自身が今、抱いている感情を把握するとともに、適切な方法で、適切なタイミングでその感情を表現しなければならず、それには『アサーションスキル』が必要となる。
アサーションスキルについては、後日、詳細を述べていきたいと思う。
現在の私の今後のビジネス展開としては、
①オンラインによる個別の心理カウンセリングを提供する
②特に対人援助職・感情労働者に特化した心理カウンセリングを提供する
③医療機関・福祉事業者・NPOなど、対人援助を主に主とする法人・企業・団体に対し、そこで働く人のメンタルをヘルスアップするためのスキルの研修や講習をする
④障害者や高齢者などの心理などの理解を深めるための研修や講習をする。
このようなことを今後、やっていきたいと思っている。
個人の方だけではなく、法人・企業・団体の人事や総務担当者の方々、ぜひ私「⚔勇者ケンゴ🛡」にご用命を(笑)。
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