現代社会において、ストレスや精神的な健康は重要なテーマとなっています。特に日本では、周囲の期待に応えようとするあまり、自分自身を犠牲にしてしまう「過剰適応」が問題視されています。
過剰適応は、職場や学校、家庭など、あらゆる場面で起こりうるものであり、一見すると真面目で周囲に気を遣う「良い人」に見えながらも、内面では大きなストレスを抱え込み、心身のバランスを崩してしまう可能性を秘めています。
もう、ここまで読んで「あ!自分の事かも…」とお思いの方もおられるのでは?
1.過剰適応とは?
過剰適応とは、周囲の環境に過度に適応しすぎてしまい、自分自身の内的欲求や感情を抑制してしまう状態を指します。具体的には、以下のような特徴が挙げられます。
○周囲の人の評価を過度に気にする
○他人に嫌われたり、拒否されたりするのを極端に恐れる
○自分よりも他人を優先し、自己犠牲的な行動をとってしまう
○断ることが苦手で、無理な要求にも応じてしまう
○自分の意見や感情を抑圧し、常に「いい子」であろうとする
2.過剰適応の背景
過剰適応は、日本の文化や社会構造と深く関連しているのでは?とボクは思っています。 日本では、協調性や同調性が重視される傾向があり、周囲との調和を乱さないように、自分の意見や感情を抑えることが美徳とされてきました。また、他人からの評価を非常に気にする文化で、「人に迷惑をかけてはいけない」「周りの期待に応えなければならない」という意識が強いことも、過剰適応を生み出す要因となっていると言えるのではないでしょうか。
3.過剰適応がもたらす影響
過剰適応は、以下のような深刻な影響をもたらす可能性があります。
○ストレス:常に周囲に気を遣い、自分の感情を抑圧することで、心身に大きなストレスがかかります。
○精神疾患:過剰なストレスは、うつ病、不安障害、パニック障害などの精神疾患を引き起こすリスクを高めます。
○燃え尽き症候群:仕事や人間関係に過剰に適応しようとするあまり、燃え尽きてしまうことがあります。
○自己喪失:自分の意見や感情を抑え続けることで、自分らしさを見失い、自己肯定感が低下してしまう可能性があります。
4.じゃあどうする?過剰適応への対策
過剰適応を防ぎ、自分らしく生きるためには、以下の対策が有効だと言われています。
①自分自身の状態を把握する
まずは、自分が過剰適応に陥っていないか、客観的に自分自身を見つめ直すことが重要です。自分の感情や欲求に素直に向き合い、ストレスを感じている場合は、その原因を分析してみることをオススメします。
②アサーションを身につける
勇者ケンゴのblog「正しい自己主張の仕方!!アサーションスキルとは(リライト版)」をご参照下さい。アサーションを身につけることで、相手に配慮しながらも、自分の意見や気持ちを伝えることができるようになり、過剰適応を防ぐことができます。これ、結構大事!!
③自分を大切にする
実はボク「自分を大切にする」と言う言葉は嫌いです。だって、どんなことをすることが「自分を大切にすること」なのか、と言う具体的な方法が思いつかなかったから。でも、一つ言えることは「自分を犠牲にし誰かのため“だけ”に奉仕する」と言うことは、「自分を大切にして“いない”」と言うことだと、今は理解しています。
④周囲に頼る
これが苦手な人が多い!ボクも含め。頼れる先をたくさん持つことが、もちろん過剰適応にも効果的ですし、生きづらさを解消するためにも、とても大切なことだと思います!!
⑤専門家のサポートを受ける
ぜひ、心理カウンセリングを利用して下さい。これは④周囲に頼る、の一つだと思っていただければ結構です。
5.まとめ過剰適応は、日本社会特有の文化や価値観が背景にある、複雑な問題です。けれど、自分自身の状態を理解し、適切な対策を講じることで、過剰適応を防ぎ、自分らしく生きることができます!そう、できるんです!! 周囲の期待に応えることも大切ですが、自分自身を護り、生きやすく生活するために、ぜひ、たくさん頼れる先を見つけて、十分に頼って下さい(笑)。
そして「勇者の部屋」のオンラインカウンセリングもぜひ、ご活用下さい(笑)
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