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オンラインカウンセリング「勇者の部屋」の産業カウンセラー勝水のブログです。セクシャルマイノリティ(ゲイ)・身体障害者(HIV陽性者)・精神障害者(双極症)の当事者としての目線と、理学療法士・社会福祉士・産業カウンセラーとしての目線で、今まで経験したことや普段考えていることなど、様々な情報発信をしております。

2024年1月9日火曜日

そろそろ本当の話しましょう(精神疾患)その⑥最終回

 そろそろ本当の話しましょう(精神疾患)その⑤からの続きです。



2回目のメンタルダウンは起こるべくして起こったと言っても過言ではありません。自己判断での服薬中止、通院中止をしたのですから。

ただ、それだけが原因ではなかったと思います。

その当時、職場の短期大学がとある地方学会の学術集会の事務局をすることになり、理学療法学専攻の教員は、全員、何らかの役割を持つことになりました。ご多分に漏れずボクも役割を担うことになったのですが、学術大会長が短期大学とは直接的な関係のない医療機関の重鎮が選ばれたこともあり、その部下や近しい人材が主要な幹部であり、短大職員はほぼほぼ事務局の役割をになっていました。

そしてボクは、学会本部の役員も担っていたため、学術大会の幹部と学会本部のパイプ役だったのですが…

その幹部の中に、学会本部の一部のメンバーをとても嫌っている方がおり(笑)また、その逆もあり、事あるごとに嫌悪の言葉とともにボクが学会本部へお伺いを立てる、または学会本部からの伝達をボクがする、と言うやり取りが何度となくあり、非常に、非常に辛かった思いがあります。


こっちを立てるとあっちが立たず、あっちを立てるとこっちが立たず。しかも「勝水クン、上手いこと言っておいてよ」と言う言い回しを、両者からされるため、お互いの言い分を何故かボクが『翻訳』してお互いに伝え合うという、とてもとてもストレスフルなやり取りをしなければなりませんでした。

と言うのも、ボクは両者それぞれにお世話になっていたりかわいがってもらっていたりしていたので、どちらの顔も潰すことができず、何とか喧嘩腰な両者を、オブラートに包む?(笑)言い方ややり方を、常にしなければならず、そんな事に神経を日々、すり減らしていました。

もともと、ボク自身が地位や権力を得ることに無関心だったし、それによる争い事も大嫌いでした。


少し話が遡るのですが、当時の職場が短大に移行した時というのは、私学の四年制大学が、こぞって医療系の学科を新設するラッシュ時だったので、実はボクも引き抜きの話が何件かあったんんです。きっと賢い人ならば、自分自身がやりたい研究をしより高い職位を得るために、より条件の良い職場選びをするのでしょうが(まあそれが普通ですよね)、ボクは専門学校時代から入職し短大に移行するときにも、職員全員が一つになってなし得た事だと考えていたし、そう言う仲間意識がとてもボクにはあったので、その人達を裏切るように引き抜きに応じることは、とてもとても出来ませんでした。

多分、もともとの性分として『義理』とか『情』を重んじる考え方をしていたんだと思います。


そしてそんな辛さを「誰かを頼って相談することが苦手な人」であるボクは、ジッと黙って耐えていました。誰にも相談せず。相談できず。

そりゃメンタルダウン、するわ、な。



全6回に分けてお伝えしてきました、ボクが初めてメンタルダウンをした時の経験についてですが、おそらく、ボクの「誰かを頼って相談することが苦手」はなかなか克服できませんでした。

心理カウンセリングを受けて、その時にカタルシスを得ることができ、前向きな気持になれても、例えば職場の上司や同僚に悩みを打ち明け、環境改善を訴えたり処遇の見直しを訴えたり業務改善をお願いしたりと言った事は、自分自身ではなかなか出来ずに過ごしてきました。

つまり行動変容を起こせずに来てしまったんですよね。


今回のお話では、言ってしまえばボクの「愚痴」と言うか「自分以外の誰かのせい」にしている主観的な書き方でお伝えしましたが、「自分以外の誰かのせい」にして「自分が変わることをしてこなかった」事に対して、とても反省している…と言うか悔やんでいます。

この一連のお話は、ボクが30歳前後の頃のお話です。

振り返ってみて言えることは、当時よりも今の方がよっぽど「柔軟だ」と、自分のことを評価できます。相談すること、自分のホントの気持ちを伝えること、そして様々な出来事に対して多角的に受け止めること、自分が変わらなければならないことを真正面から受け入れること、それらのことはきっと、今なら上手にできる。と、思っています(笑)



とりあえずこれで「そろそろ本当の話しましょう(精神疾患)」は終わりにしますが、もしかしたら、これ以降のお話をする時が来るかもしれません。

また、番外編もあるかもしれません。

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